一日のコンディションを整えるためには、睡眠の質を上げる必要があります。こうは言ってみたところで、何をどうすればその質は向上する?
医師の平島徹朗さんは、著書『「健康力」に差がつく 一流、二流、三流の選択』(幻冬舎)のなかで、健康を維持するための必要な睡眠に着目。どうすれば深い眠りにつけるかを指南しています。
ショートスリーパーに忍び寄る
慢性的な睡眠不足
働き盛りのAさんは、仕事や付き合いで深夜に帰宅することが多く、慢性的な睡眠不足を感じています。同僚と休日の過ごし方について話題になったとき、Aさんは「ほとんど寝ていますね。昼過ぎに目が覚めて、そこから二度寝して気づいたら夕方だったり……。休日がつぶれてもったいない気がしますが、できるときに寝だめしておかないと、平日は3時間睡眠とかの日も多いので」と苦笑いをしていました。
「寝だめ」はリズムが崩れる?スッキリ目覚めるための「90分の法則」
便秘しにくい体・環境づくりに向けた食事、睡眠の重要ポイント
高齢者の慢性的な便秘は深刻で、薬を処方されている人も少なくない。日々、訪問看護で高齢者の介護に取り組み、特に人の尊厳にかかわる排泄ケアを重要視しているという東京都北区・あすか山訪問看護ステーション所長の田中道子さんは、こう語る。
「便が腸内に停滞すると、不快感、食欲不振などはもちろん、便が毒素を発し、健康に大きな害も及ぼします。ひどい痛みを伴う腸閉塞や大腸がんなどのリスクも高まります。そのため医療機関では、便を排泄することを第一に考え、薬が処方されるのです。
ただ、一時的に薬で便秘を解消しても、食事や睡眠、環境、介護態勢などの問題が改善・解決されていなければ、結局また便秘になり、次はさらに強い薬、多量の薬が処方されることになり、自力で排泄する機能がますます衰えてしまいます。まずは生活の中で、自ら改善・解決できることから始めましょう」
便秘しにくい体・環境づくりに向けた食事、睡眠の重要ポイント
睡眠負債で太る!?良い睡眠のために「朝やりたいこと」3つ
近話題にのぼることが多い「睡眠負債」。みなさんも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 慢性的な睡眠不足がじわりじわりと身体に負担をかけ、疲れや肥満の一因となっていることもあるそうです。
質のいい睡眠のためには、睡眠環境を整えることに加え、朝の過ごし方もポイントとなります。
■睡眠負債でパフォーマンスが低下!?太る!?
睡眠負債というと、3?4時間しか寝ていない人に起こる現象のように感じますが、そうではありません。1日6時間睡眠を2週間続けた脳の働きは、二晩徹夜した人と同じレベルになってしまうのだそうです。また睡眠不足が続くと、食欲に関わるホルモンのバランスが崩れて食欲が増進し、太りやすい傾向にあることもわかっています。なんだか疲れている、思うように動けない、無駄にお腹が空く……という方は、もしかすると睡眠負債が原因かも知れません。
睡眠負債で太る!?良い睡眠のために「朝やりたいこと」3つ
痩せない理由は「隠れ不眠」!? 寝る前1分の快眠ストレッチ
何をしても痩せない。実はそれ、「隠れ不眠」が原因かも。睡眠の質が悪い、または睡眠時間が足りていないと、さまざまな理由で太りやすくなるといわれています。
そこで今回はぐっすり眠れる快眠ストレッチをご紹介。今すぐできる「寝るだけダイエット」でお金も時間もかけずに、心身ともに美しくなりましょう![nextpage title=”寝不足が原因!?睡眠不足と太りやすさの関係とは”]
睡眠不足と太りやすさの関係
ストレスで食べ過ぎちゃう。なんだか身体が重いと感じる時は、しっかり眠っているつもりでも、「質」が良くない可能性があります。
睡眠習慣の改善をして、睡眠の質を向上していきましょう。
睡眠が不足するとどうなる?
痩せない理由は「隠れ不眠」!? 寝る前1分の快眠ストレッチ
生活リズムを夏時間から冬時間にシフトする方法
アメリカでは冬時間がはじまりました。これで1時間長く眠れると喜んでいる人も多いかもしれませんが、小さい子供を学校に送り出す親御さんたちはちょっとしたパニックです。たとえば、夏時間で5:45に起きていた人はそのままだと冬時間では4:45に起きてしまうことになるので、子供たちはご機嫌斜めになり、親は目覚まし代わりのコーヒーの量が増えるというものです。
生活リズムを夏時間から冬時間に上手にシフトするコツをいくつかご紹介しましょう。
生活リズムを夏時間から冬時間にシフトする方法
寝坊をするのは「睡眠負債」のせい? 朝スッキリ目覚めるための方法
どんなに気を付けていても、起きようと思っていた時間に起きられず、寝坊をしてしまう…。もしかすると、それはただの「気のゆるみ」だけではなく、病気のサインの可能性があります。今回は、寝坊の原因や病気の可能性、寝坊の予防法について、医療法人社団絹和会の理事長で、睡眠総合ケアクリニック代々木第二院長の井上雄一先生にお話を伺いました。
寝坊をしてしまう原因
寝坊の主な原因は、睡眠時間の不足と質の低い睡眠による「睡眠不足」です。睡眠不足の状態が続く「睡眠負債」が蓄積した状態になると、寝坊のリスクが高くなります。「睡眠負債を返さないまま放置していると、眠気をもよおす『睡眠物質』が蓄積して脳が覚醒しづらくなり、朝の目覚めに影響が出てしまいます。これが、寝坊の原因になってしまうのです」(井上先生)
寝坊をするのは「睡眠負債」のせい? 朝スッキリ目覚めるための方法
寝言に話しかけていい? ダメ? 睡眠中の気になるアレコレ
■ いびきをかくのはなぜですか?
顎の形や体型のせい。睡眠時無呼吸症候群に注意!
「とくにレム睡眠の時は、体が積極的に脱力しているので、姿勢によっては気道が狭くなる。そこに空気が入るといびきになるのです。もともと顎が小さい人はいびきをかきやすいのですが、そういった骨格的な理由がない場合は、健康が心配。肥満がその一つにあたります。また、いびきをかいている時は、気道が狭くなっているので、無呼吸にもなりやすい。いびきをかいていたら、7割くらいは無呼吸症候群の可能性があると考えられます。呼吸が止まれば、息継ぎをするようにと脳から覚醒の指令が出るので、結果、浅い眠りになってしまうのです」(櫻井先生)
寝言に話しかけていい? ダメ? 睡眠中の気になるアレコレ
苦しい便秘に別れを告げるために!「寝るまでにやりたい」6つの習慣
朝起きてから出かけるまで、ママは家族のことで大忙し。気がつくと「きょうも出てない…」ということが! そこで、生活のリズムを大切にして、腸の動きをよくする生活習慣を順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生に伺いました。無理のない範囲で始めてみて。
腸内環境を整える、6つの生活習慣
●駅やオフィスでは階段を使う
程よい運動は腸の動きを活発にします。運動不足だと感じている人は、駅やオフィス、集合住宅などではエレベーターやエスカレーターを使わずに、階段を使いましょう。階段の上り下りに加えて、1日に20~30分ほど歩くことができれば、理想的です。
苦しい便秘に別れを告げるために!「寝るまでにやりたい」6つの習慣
「嫌な気持ちは寝て忘れちゃえ」は逆効果?
睡眠後にもよく覚えているのは不快なもの
嫌なことがあったら、寝て忘れちゃえ。そんな風に思ってベッドに入ったことはないだろうか。実はそれ、逆効果らしいことが、先ごろ米ワシントンで開催されたニューロサイエンス2017で発表された。ボストンの医療機関、ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターの神経科学者ロイ・コックス博士が率いるチームが調査を行なった。
調査は57人のボランティアを対象に、まず、中立な写真(例えば猫など)と不快な写真(火事になっている家など)を複数枚見せた。この時、中立な写真と不快な写真は、それぞれ左右どちらかの視界だけで見えるようにした。これは、右目の情報は左脳で、左目の情報は右脳で処理をすることから、脳のどの部分を使ってそれぞれの写真に反応しているかを調査するためだ。ボランティアの人たちの脳の動きは、脳波測定で記録された。
「嫌な気持ちは寝て忘れちゃえ」は逆効果?
これで便秘解消!「朝にやっておきたい」4つのこと
便秘の原因は、生活習慣にあるかもしれません。起きてから寝るまでの生活のリズムを大切にして、腸の働きをよくする生活習慣を順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生に教えてもらいました。まずは、朝起きたらやっておきたい4つのことをご紹介します。
腸内環境を整える、朝の4つの生活習慣
●朝15分だけ早起きする
朝食は腸を目覚めさせるスイッチ。胃に食べ物や飲み物が入ると、その重みが大腸の上部を刺激して、腸が便を送り出す「ぜん動運動」が活発になります。また、外出前に慌しいとトイレに行く時間が取れないので、15分早起きをして朝食とトイレの時間を確保して。
これで便秘解消!「朝にやっておきたい」4つのこと