受験シーズン本番へ 睡眠確保し感染症対策しっかり

1年前の今ごろ、女子高生が下痢と吐き気を訴えて受診しました。症状としてはよくあるウイルス性の胃腸炎です。数日後に入学試験があり、どうしても症状を抑えておきたいというので、薬を出すことにしたのですが、疲れ果てた様子が気になりました。食事や睡眠がとれているか聞いたところ、何カ月も深夜まで勉強する日が続き、忙しさと緊張であまり眠れていないとのことでした。

 受験のために、寝る間を惜しんで勉強しているのだと思いますが、慢性的な睡眠不足は心身にさまざまな問題を引き起こします。何よりも、睡眠時間が短くなると注意力が散漫になり、記憶や学習に弊害が出ることが分かっています。せっかく勉強した内容が右から左に抜けていくことになりかねません。
受験シーズン本番へ 睡眠確保し感染症対策しっかり
産経ニュース