深まる冬夜の不眠対策

睡眠は単に疲労回復だけでなく、記憶を定着させる、免疫機能を強化するという点でも非常に重要。日本成人の5人に1人はなんらかの問題を抱えているという「不眠」の原因と対策を考えてみよう。

 
医療用医薬品のMSDが、今年の8月に「中高年の不眠に関する意識と実態調査」(40~70代の男女8000人に調査)を発表した。それによると、40代以上の55%以上に、睡眠になんらかの問題があるという結果が表れたという。
 
今まで睡眠の問題というと「寝つきが悪い」「なかなか眠れない」という悩みばかりが取り上げられてきたが、今回の結果でわかったのは、それ以外の睡眠障害に関するものだった。「朝までじっくり眠れない」というように、睡眠維持力が低下する「中途覚醒」や「早朝覚醒」の症状が多かったという。
 
寝つきが悪い「入眠困難」も34.4%存在したが、睡眠維持力の低下が見られた人のほうが圧倒的に多かったのだ。さらに、睡眠維持力の低下を抱えている人の50.8%が不安や興奮、緊張やストレス、考え事などを眠れない理由に挙げたという。
深まる冬夜の不眠対策