「早く起きることが苦痛」塾通い・スマホで体内時計リズム〝崩壊〟、寝不足の子供続出…睡眠教育の効果は

睡眠障害に伴う体調不良で、授業中の居眠りなど日常生活に支障が生じている子供が増えている。「怠け者」と周囲から誤解され、授業にもついていけず、最悪のケースだと不登校になる。兵庫県内の専門医療機関には、全国から睡眠に悩む子供たちが訪れる。塾通いやスマートフォンの長時間利用などで夜型生活に変化し、昼夜のサイクルと体内時計のリズムが合わなくなって体調不良を訴えるケースが多いようだ。教育現場では仮眠の時間を設けるなど、生活習慣を改善する「睡眠教育」の取り組みも進められている。(坂田弘幸)

日本で唯一の子供の入院治療施設

 兵庫県立リハビリテーション中央病院(神戸市西区)の「子どもの睡眠と発達医療センター」には、朝から親に付き添われた小学生から高校生までの来訪者の姿がみられる。「夜に寝付けず、いつも寝不足感がある」「腹痛やめまい、立ちくらみが治まらない」といった症状を訴える子供が多いという。
「早く起きることが苦痛」塾通い・スマホで体内時計リズム〝崩壊〟、寝不足の子供続出…睡眠教育の効果は